2013年1月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: 現在、てらしんシャーペンを企画中だと聞きました。 

Aloha健: お、よく知ってるな。 作ってほしいという要請が来たんや。

Y: 誰から要請が来たのですか?

Aloha健: そりゃ文部科学省や。教育関係といえば相場は決まってるやろ。 どうやら日本全国の子ども3500万人がてらしんシャーペンを欲しいという嘆願書を書いて大臣に提出したらしい。年明け早々、文部科学省のお偉いさんが直々に挨拶に来て「どうか、てらしんシャーペンを作ってください。子ども達が待っています。」と頭を下げはったわ。それでようやく俺も重い腰をあげて、まずは勉強しやすいシャーペンの形状選びから始めてるというわけや。 

Y: (アホや) そうですか。

Aloha健: 当然、日本で流行るものはアジア全域で流行るだろう。 現に進取の気性を持ったアジアの子ども達から、直筆の手紙が去年からちょくちょく届いてるんや。俺もなぁ、「てらしんシャープペンシルほしいです」と拙い日本語で書かれた手紙を見たら無下に断れなくてな、遂にYESの返事を出してしまったんよ。 そうしたらその噂がどんどん国境を超えて広まってしまって、「私もほしい」「僕にもください」というメールが1日1万件ぐらい届くようになったわ。今週なんかセネガルやモーリタニアの子どもからも届いてたしな。もういまやアジアを超えてアフリカまでてらしんシャーペンの情報は知れ渡ってしまっているみたいや。 状況を把握した各国大使館も動き出したしな。 事態を収拾するためにやろうけど、さっき正式にセネガルの外務大臣から「国家としての願いです。てらしんシャーペンをセネガルからも注文させてください」という直接オファーがあったわ。というわけで海外からは、計3億本の発注や。 

Y:  (どこまで続くんや、この話) それはよかったですね。

Aloha健:  おそらく、てらしんシャーペンは「奇跡のシャーペン」ということで、さらに評判になるだろう。 いい点数が出るだけではなく病気も治すらしいと女子高校生のあいだで話題になるんや。 で、日本の高校生から今週手紙をくれたセネガルのムスタファ君まで、どんどん噂が拡がって、そのうち高得点を狙う受験生のマストアイテムとなる。 だからハーバード大学の入試当日、日本人・アジア人・アフリカ人受験者は皆持ってるやろうな。 それを知ったアメリカ人はびっくりや。なんで皆お揃いの緑色のシャーペンを持っているのか、2時のワイドショーで取り上げられるんや。 そして 「What's Terrasin?」っていう言葉が流行語大賞になる頃には俺もシャーペン業が忙しくなって世界を飛び回ってるだろう。わりと近い未来かもしらん。

Y: (シャーペン業ってなんや) わかりました。 ではそのシャーペン業で頑張ってください。 今日はこの辺で帰ります。

Aloha健: え? いつもより早くない? 俺のプランはまだまだ続いて、最後に世界平和絡みの域にまでいき、ノーベル平和賞受賞まで話は進むつもりやったんやけど。 ほなしゃーないし波が俺を呼んでるし、波乗り行ってくるわー マハローさいならー! 

Y: (小学生以下やな)