2011年3月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha! ナマステー

Y: ナマステってインドの言葉ですよね? 急にどうしたんですか?

Aloha健: 嫁さんが仏陀に興味を持ってインドに行くって言うから、休暇を使って俺も行ってきたんよ。

Y: 休暇をサーフィン以外に使うなんて珍しいですね!

Aloha健: 多分、27歳でサーフィンを始めてからやから13年ぶりぐらいとちゃうかなー。 インドは壮絶な国だったよ。

Y: どういう意味でですか?

Aloha健: 車線や歩道のない道路に、たくさんの車とバイクとオートリキシャ(原付にかご)とサイクルリキシャ(自転車にかご)。 それにたくさんの動物(牛、山羊、野犬など)と、溢れるほどのインド人。 鳴り止まないクラクションや、執拗な物売り、乞食。 道路の端っこを歩かないと車にひかれそうで危ないけど、端っこは溢れ溜まったゴミやら、人の小便でくさい。 かと言って道路の真ん中も五十歩百歩で、動物の糞だらけやけどね。 そんな不衛生ななか猛暑。 どう表現していいか分からないぐらい、ぐちゃぐちゃな国だったよ。 

Y: やはり他の東南アジアの国よりカオス度は高いようですね。 

Aloha健: そう、本当に混沌としていたよ。 ガンガー(ガンジス川)の流域にずっと滞在していたんだけど、人が沐浴している姿やヒンドゥー教の祭りなど生活に宗教が根付いていたね。 TVでは何回も見たことがあるけれど、実際にガンジス川に浮かびながら、その光景を自分の目で見ると「今、インドにいるんだな」と不思議な実感を得たよ。 旅って見聞を広めるのにいいもんだね。 

Y: 本当ですね。 他にはどんな場所に行きました?

Aloha健: ガンガー沿いに建っている火葬場に行ったよ。 死体が焼かれるのをずっと見てた。 焼かない死体ってのもあって、妊婦や子どもや自殺者などはそのままガンガーに沈めていたね。 

Y: なるほど。 日本と違って、生と死が隣接しているわけですね。 

Aloha健: うん。 あとは仏陀が初めて説法した場所や悟りを開いた場所などに行ってきたね。 旅を総括すると・・・うーん、安宿に泊まる旅行のうえに国がインドだから、旅を通して快適さは皆無だった。 体調も崩すし過酷な旅だったけど、こういうのも一つの経験なのかなって感じかな。 

Y: そうですねー、若いあいだしかできない旅ですね。 安全も快適さも保証されていない旅っていうのは! でも波乗り欲は溜まりに溜まっていそうですね・・・

Aloha健: そうなんよ!!!!!! やっと気づいたか! ほな、波が俺を呼んでるし久々の波乗り行ってくるわー マハローさいならー! 

Y: (次の旅行は、サーフィンできる国を選ぶやろな・・・)