2016年3月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: 明後日からまた新年度の始まりですね。 学生だけでなく大人も気持ちも新たに、今の自分より少し高いところを目指すために再出発したくなる季節です。

Aloha健: そうやな。俺もそろそろサーフィン新年度の始まりやわ。 

Y: (スルーしよ)ところで、日本はOECD加盟国のなかで教育への公的支出が最下位というのがここ何年か続いています。かつてはどの国よりも教育にお金をかけ、その甲斐もあって有色人種の国のなかで唯一経済大国に成長したともいえるのですが、今は教育については個々に任せている状態なのでしょうか。

Aloha健: そうだろうね。 今は「個人の自由」や「個性」とかが何よりも尊重される風潮だから、お上からの半ば強制的な教育はほどほどなのかな。あと、日本が経済的に発展したのは、教育もあると思うけど運よく植民地にならなかったことも要素だと思うよ。 

Y: 植民地支配されると、国として考えて行動することがストップしますもんね。

Aloha健: ほかに今の日本人が好んで使うフレーズに「思考力」「考える力」がある。これらは当然身につけたい力だけど、そのためにはまずは考える土俵を作るため知識がいるし、知識ありきの思考力だからある程度は詰込みも容認しないと仕方がない。だから「詰込み」教育はよくない、考える力が必要、というのは両立しないように思う。武道でも型を詰め込むことが大事だし、サーフィンでもパドリングが大事なようにね。

Y: (サーフィンの話はいらん)植民地の支配者は殆どの場合、自国の言語へ統一を強制します。ただしその言語を使って、考える力を必要以上に持たれるのは支配が難しくなるので避けたいわけです。その場合支配者はどうするかというと文法を教えず、日常会話だけができるようにしていきます。日本人はよく英語を話せないのは学校教育のせい、詰込み教育のせいなどと言われますが、日本人はそのかわり文法を習っていて、大学受験のころにはかなり高度な文章を読み解くことができるレベルになります。かつて植民地支配されていた国は英語が話せる人が多いですが、支配者にとって脅威となる人は出現しません。

Aloha健: そうやな。だからある程度詰め込みでもいいから体系を確立し、そのうえで考える力を養う、これはしょうがないことや。勉強してめきめき伸びていく子は、素養として誠実だったり素直だったりすることが多い。まずは「やれ!」と言われたものを素直にやり、「覚えろ!」を言われたものを覚え、そこから全ては始まる。「勉強忍耐は才力智徳の種子なり」という乃木大将の言葉が示しているように、まずは忍耐力が何より大事や!ほな波が俺を呼んでるし、波乗り行ってくるわー マハローさいならー!

Y: (サーフィンを我慢して、勉強するという忍耐力は全然なさそうやな…)