2009年5月13日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: 今日は「対立しているものをどう共存させるべきか」ということについてお話を伺おうと思います。 これは「自由」と「秩序」、「勉強」と「遊び」とか、何にでも当てはまる概念だと思いますが、なにかお考えはありますか?

Aloha健: どう共存させるべきか? 勝手に共存しているものなんじゃないの? 

Y:勝手に共存しているものもありますし、思惟的に共存させるものもあると思います。 共存というのは両立とも言い換えることができると思いますが、例えば筋トレにおいてはその選手の筋肉量にあった負荷をかけていくわけです。 もちろん楽なほうがいいんですが目標に応じて少し高めの負荷をかけます。 この苦しい気持ちと目標に近づこうという気持ちは対立しているものです。 対立がある時のほうがない時よりもシステムは活性化すると思います。 

Aloha健: う〜ん、まあ確かに目標を設定しないと人間はいろんなことを達成できんわな。 達成可能な範囲で少し高い目標をいつも設定していくことが大事やわな。

Y: つまり能力や資質というもののシステム活性化ということを考えると、何かを強化させようと考えるときは、それに対立させる何かを用意すると効率がよいということになります。 ライバルの存在も然りです。 しかしこの「対立」ということは難しい問題です。 なぜならば対立したものを両立していくことこそに意味があるからです。 葛藤することが目的であり、両立できなくなるところまでの負荷は与えてはならないからです。

Aloha健: ふーむ・・・ 

Y: あの・・・聞いてますか? 例えば運動能力を上げるには、できるだけ身体の動きを未決定の状態に置かなければなりません。 そのための基礎能力を高めるわけです。 しかしこの未決定の状態というのは、自由というわけでもありません。 リラックスしていても駄目なのです。 自由ではあるけれどある一定の秩序のなかにいなければいけない、つまりこれも対立です。 この対立が運動の対応能力ということになります。 

Aloha健: うーむ・・・ 

Y: あの・・・寝てませんよね? 例えばイチローのバットは、そこに球が飛んでくることを前提としたような動きをしますが、これはボールがヒットするその直前まで対応の仕方を悩みぬいてるものでもあると思います。 ここに対立する何かがあるのです。 その対立をいかに両立するかということにイチローは努力をし練習しているのだと思います。

Aloha健: ほぅ・・・ 

Y: あの・・・目をつぶっていたら寝てるみたいですけど、本当に起きてますか? つまりですね、どんな問題も向上していくならば「対立しているものをどう両立させるか」という匙加減にかかっているわけです。 勉強も、婚活も、趣味も、仕事も、食生活も全部です。 

Aloha健: ・・・・・・・・・んーーーー! 分かったぞ!!! ドラクエで敵が次々現れる。 大概1回目は勝てない。 でも数回挑戦すると勝てる。 すると次の壁がある。 そうやって強くなっていって最後のボスと対峙する。 最初にボスと戦うと勝てないけれど、心が折れないように壁を与えてくれるレールに乗るから、最後までやってしまう。 そういうことやろ! 

Y: (そういうことのような、違うような、なんとも曖昧なこと言うな) はぁ。 ドラクエですか。

Aloha健: そうや! つまり今日の対談を一言で言うならば、「バランス」っちゅうことや! 何事もバランスを保つのが大切やからそれを肝に銘じながらやっていかなあかんっちゅうことや! ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー! 

Y: すごいまとめ方やな・・・