2009年5月23日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: あの・・・すごい遅刻ですね。 私はずーーっと23日から、この対談場所で健さんを待っていたのですけれど。 まぁ健さんにもいろいろ事情があるのでしょうししょうがないですが、今後は気をつけてくださいね。 さて今日の対談を始めましょうか。 今日は偶然がテーマです。

Aloha健: 偶然ね〜 僕は確率重視派やね。 何に対しても運やまぐれは自分の実力と評価しないように意識しているよ。 

Y: そうですか。 確かに健さんは自分の力を過小評価するタイプですね。 先日、私がしているある商売のお客様の誕生日を把握しようとカレンダーに書き込んでいました。 すると20人目に同じ誕生日の人のペアができ、すごい偶然もあるんだなぁとビックリしました。 しかしながら確率を計算してみると23人の人間が集まると同じ誕生日の人がいる確率は約50%になることが分かりました。 たまに大人数で食事をするときなど、同じ誕生日の人がいたら「すごい偶然だねー」と運命を感じる人がいますが、確率から考えると普通にありえる、これは有名な話らしいですね。

Aloha健: 宝くじ売り場で一等がよく出る売り場とか一等をよく出す売り場のおばさんとかテレビで出たりするけど、単に売る数が多い売り場だったり長年売り場のおばさんをやってるだけだったりする。 確率から考えると当たり前やんかと思うけど、それがテレビでネタとして扱われてたりすると、意外と確率を考えない人が多いんかなって気がするね。

Y: そうですね。 まぁ確率を考える人は宝くじを買わないでしょうしね。 他にも私が思うのは、「仕事に成功している人の共通点!」みたいな特集があったり、そのような本が売れてたりするじゃないですか。 私も一時、そのような本を読み漁った時期がありました。 頭脳明晰でアンテナを張りまくって、朝5時から誰よりも働いて、くじけそうになっても諦めず働いてきたことが'成功への秘訣'みたいな共通点を挙げた自己啓発本ですが、あれも成功してる人が皆そうとは限らないですよね。 たまたまそういうサンプルを集めただけの話だし読んでも意味がないなぁと冷静になったのは、50冊ぐらい読んだあとです。 でもああいう本は読んでいて明るい気分になれるからバカ売れします。 あの本を見ながら「俺なんて適当にやって運に乗っかってやってきたけど、めっちゃ成功したでー」という人は苦笑してそうですね。

Aloha健: 何をもって人生の成功とするかはその人次第やしな。 ほとんどの人は周りの人が900万稼いでいるときに800万稼ぐよりも、周りの人が600万稼いでいるときに700万稼ぐほうが精神状態がいいらしいよ。 周りに基準を置いているとそういうおかしなことになる。 

Y: ヘンな話ですね〜  

Aloha健: そうやろ! だから周りを気にしたらあかんのや! 勇気をもって自分の道だけ見続けることが大切なんやで! 

Y: (なんで急にテンション上がったんや) あ・・・はい。 左様でございますね。 しかし私は「勇気」とは、自分の信じることを追っかけて心中してもいいぞと思い込む能力ではなくて、むしろ物事がどれぐらい運やまぐれという偶然に左右されるかを過小評価する能力のように思います。 勇気とは無鉄砲さとも言い換えられますから。

Aloha健: ・・・ん? 確か今日の対談の最初のほうに「健さんは自分の力を過小評価するタイプですね」と言ってたような・・・ということは、俺はYさんから見ると無鉄砲じゃない上に、力を過信しない人間ってことになるっちゅうことで・・・・うむむ、分かったぞ! 俺をヨイショしてどないするつもりや! 俺はダマされへんぞー! 大体、確率から言って、俺をヨイショするときには何か裏があることが多いんや! 

Y: (なんやねん、なんでバレるんや・・・) 何も裏はありませんよ。単なる偶然です。 

Aloha健: いーや! なんか裏があるはずや! 俺は確率重視派なんやで! ダマされへんで! まぁいい。 俺は海に行かなあかんし。 ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー! 

Y: (完全に下心がバレてる・・・)