2009年6月3日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: ちょっと梅雨っぽい湿気のある日が続いていますね。 今日のテーマは「人を見る眼」です。 関西人は詐欺に遭いにくいとよく言われますが、健さんご自身は人を見る眼はあると思っていますか?

Aloha健: 人に騙された経験は1度もないな〜。 人を見る眼があるかは分からんが。関西人が詐欺に遭いにくいのは損することを根っから嫌う性質やからやろな。 でも人を見る眼と詐欺に遭うかどうかは関係あるんかなぁ・・・

Y: そうですね、実は私もあまり関係がないように考えています。 例えば私は友人関係や恋愛関係を含む人間関係全般において、去る者追わず来る者拒まずが基本スタイルです。 来る者拒まずなので警戒心はないに等しいですし詐欺に遭う機会は多いはずですが、実際詐欺に遭うかというとそうでもないので騙されやすいかどうかは「人を見る眼」というより「人に依存するかしないか」がポイントになるのだと思います。

Aloha健: たしかに人に依存していなかったら騙されることはないやろな。 ということは「人を見る眼」っていうのはどういうことを指すんやろか。

Y: 「人を見る眼」とは表裏一体で「自分を見る眼」のことでもあると思います。 一流詐欺師でも、相手が自分より上手っぽいと感じたならば騙さないでしょう。 ということは自分が人を判断する(=人を見る眼)という観念自体がヘンな話なのです。 結局、他人からどのように判断されるかということに自分が自信を持てているのかという「自分が自分を見る眼」が大事になってくるのだと思います。

Aloha健: 俺の友達に「俺は人を見る眼がある!」と自信を持っている奴がいた。 人相で判断できると豪語してたんよ。 でも林真須美さんを見て自信がなくなったらしい。 どこからどう見ても悪い人には見えなかったんやって。 まぁ今の時点では100%犯人という証拠はないみたいやからまだ分からんけどね。 

Y: 人相っていうのは難しいですよね。 素晴らしい人相と極悪人の人相は誰が見ても分類できることだと思うのですが、素晴らしい人相=素晴らしい人格とは限りませんしね。 

Aloha健: 例えば今ブームの婚活。 あれは互いに人格を探りあうものだから「人を見る眼」というようなものをフルに使うものとされてるわけやんか。 お互いに「この人は自分を高めてくれる人なのか」を検知しあっている。 でもその「人を見る眼」が正しかったのかどうかはその時点で証明しようがない。 だから「人を見る眼」を養おうと考えるより、結局は直感で決めるようなものやねんからジャングルにでも行って「珍獣ハンター・イモト」みたいに直感的感覚を磨く方がいいんとちゃうかな。 

Y: (イモトアヤコの話は余計なんじゃ・・・) なかなか婚活パーティとかから結婚に踏み切らない人が多いのは、選り好みではなく自分の直感を信じられないことが原因なんですかね。

Aloha健: 自分の直感、もしくは俗に言う「人を見る眼」が正しかったかどうかは、自分が幸福になることによってこれから証明していくことやんか。 どんな条件下でも「自分は幸福になってみせる」という決断をしてしまえばいいだけのこと。 相手云々は二の次なんじゃないかな。 だから最近結婚できない人が多い理由は、自分の「人を見る眼」を信用していなかったり自分が幸福になるんだという可能性を自分が信じられなかったりするからなんだろうと思うよ。 珍獣ハンター・イモトなんか自分の生命力や足の速さを信じられへんかったらあんなことできへんで。 あれは強く強く自分を信じてるいい見本や。  

Y: (イモトアヤコの例はいらん) 要は、相手を見て相手が信じられないから結婚に踏み切らないんじゃなくて、自分の目や自分の決断や自分の可能性を自分が信じられないということですね。 

Aloha健: そうなんよ。 アップルコンピューターの社長のスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業式でスピーチした最後に”Stay hungry,stay foolish”という言葉を卒業生に送ったんやけど、対人関係においてもStay hungry,stay foolishというスタンスは大事なんちゃう? 変に小賢く人との距離や利害を計算すると結局自分が騙されたり幸せを逃したりするんやと思うよ。 イモトはすげーよ。 対動物でも全然距離感計算してないからな。 コモドドラゴンと競走してるし。 

Y: (どんだけイモト好きやねん)・・・そうですか。

Aloha健: ほんますげーよ! イモト、ぜひ見てみーや! ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー! 

Y:   (どんだけ絶賛するつもりや)