2023年6月30日の対談



Y: 健さん、お久しぶりです。こんにちは。 

Aloha健:  Aloha! 

Y: 今日の書籍紹介は、沢木耕太郎『テロルの決算』です。

Aloha健: 沢木耕太郎さんと言えば『深夜特急』やね!インドやネパールのところを読んでる最中のワクワク感、覚えてるわ!

Y: ですね!そのワクワク・ドキュメンタリー感は、この『テロルの決算』も同じです。

Aloha健: いつの時代のどういう人たちの話?

Y: 1960年10月12日に日比谷公会堂で開催された自民党・社会党・民社党3党首演説会で、17歳の右翼少年・山口二矢が、壇上で演説中だった社会党委員長・浅沼稲次郎を刺殺した事件の話です。民主主義社会の過渡期に起きた暗殺事件で、被害者と加害者は面識はありませんでした。

Aloha健: 去年の安倍元首相銃撃事件を彷彿とさせるね。

Y: 時代背景や動機は違いますが形としては似ていますね。 本著の事件は両氏の立場が「右翼」と「左翼」ですが、本を読み進めていてどちらの生き方も芯が通っていて共感できます。そういう時代だったのだな、と。全く異なる方向から人生を歩んできた二人が、偶然なのか必然なのか、事件の日に運命が交差するのです。今の時代にない混沌とした空気が文章から伝わってきます。

Aloha健: 60年代の匂い。三島由紀夫とかの時代やね。右翼や左翼や政治家が、それぞれの思想で世界が良くなっていくと信じていた雰囲気がわかるね。今の20代の若い人達にも読んでほしい内容やな!ほな波が俺を呼んでるし、波乗り行ってくるわー マハローさいならー

Y: (沢木耕太郎さんのルポの姿勢、膨大な取材が分かる一冊です)