2015年7月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: 塾にとって夏休みは忙しい時期ですね。20代から毎年この時期を越え続け、40代の今、気力や体力はついていけてますか。  

Aloha健: まぁなんとか。 

Y: 夏はバテやすい時期なのでお昼から夜まで指導し続けると体力がいりますし、何より教える仕事は気力がいると思います。学校の教員は夏休みを取りますし、定年は60歳ですね。健さんも60歳まで続けるつもりですか?

Aloha健: いやいや、仕事を貰える限りずっと続けたいよ。 若い時はセミリタイアに憧れたりもしたけど、今は老いるほど生活サイクルに仕事が入っていた方がいいと感じるし幸せなのだと思う。だから死ぬまで生涯現役でいけたらなぁと思うわ。

Y: 働き続けることが希望なのですか?     

Aloha健: 俺が今も通ってる神戸にある歯医者のT先生は、もう80歳を越えてはるんだけど矍鑠としてるし、それに以前から独特な先生だったけど今もやっぱりその変人さ(失礼)を貫いていて現役や。その歯科医院のホームページだって、ほんまにごく普通の待合室やのに「癒しのムードあふれる待合室」って紹介したり、兵庫県から表彰されてるんだけど、それも「ささやかな貢献が過大評価された」と説明されてるし、使ってるT先生自身の写真も普段より人相が悪くて「なんで、それなん?」という感じやし面白い人なんよ。

Y: (自分も塾長紹介のページの写真は「なんで、それなん?」という感じやんけ)
偶然にも同じ歯医者に小学生のときから通っているのですが、確かに変人ですよね。今時歯医者は衛生環境にはかなりこだわると思うのですが、診療台に清潔感はあまりないですし、この前はプシューという蒸気かなんかを出す装置を口に入れるより前にボタンを押されたのか、蒸気が顔全体にかかって顔が濡れましたし、「奥歯を磨く大切さ」を話されているとき、その辺に置いてある歯ブラシを持って口に突っ込んで「ここが、奥歯ですよ。ふふふ」と笑いながら解説したりしてくれますが、こちらは「その歯ブラシは皆に使っているのでは」という疑問で頭がいっぱいになります。まぁ昔ながらの歯医者という感じでT先生が好きなので気になりませんし、ずっと検診してもらっているお陰で、今まで虫歯知らずです。

Aloha健: 俺は近くに置いてあった鉛筆を口に突っ込まれたことがあるで。 患者は口を開いていて何も喋れないから、T先生は一人で一方的にずっと喋ってるわけやけど、「歯を磨くということは、食べたあとにお皿を洗剤で磨きますね?ふふふ、あれと同じなんですよ、ふふふふ」とよくわからんポイントでかなり笑ってたりする。それに歯を電動のブラシみたいなのにあてるときなんか、すごい適当で、先生自身の手の震えを利用しながら電動の振動とミックスされているような自己流治療法もある(半分冗談)。笑ってばかりだけど、いいところは大概の治療は1日で終わるし、料金も安いし、職人気質で先生の腕は確かだし、すごく頭が良い先生よね。一応いいところを言っておかないと。

Y: T先生みたいに、健さんもなりたいということですか? 

Aloha健: そうそう! 若い時はエネルギーがあって体力気力も旺盛だけど、若い時期を過ぎると徐々に人生をしっかりと見つめ、より深く精神性を感じるような、次のステップに移るのだと思う。佐藤一斎が「少にして学べば、則ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、則ち老いて衰えず。老いて学べば、則ち死して朽ちず。」(若いときに学問に励めば、中年になったときに意義のある仕事を成し遂げることができる。中年になってからも学問に励めば、老年になっても頭や気力が衰えることはない。老年になってからも学問に励めば、頭はぼけないし、朽ち果てたような死に方をしなくて済む。)と言っているように、死ぬまで連続していけるのは幸せなことなんだと思うようになってきたんよね。ほな波が俺を呼んでるし、波乗り行ってくるわー マハローさいならー

Y: (T先生、茶化してすみません・・・)