2012年8月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: 最近、健さんがよく「本末転倒だ!」と呟いているという噂を聞いたのですが本当ですか? 

Aloha健: そうそう。よく知ってるな!人生に本末転倒はつきものかもしれないけどなるべく避けたいと毎日思ってるよ。

Y:  例えばどういうことがあるのですか?

Aloha健: そんなん大小問わず山のようにあるけれど身近な例で言うとサーフィンをするために意を決して移住したのにサーフィンをしなかったら本末転倒やわな。

Y: ・・・そうですね。じゃあ健さんはその点においては本末転倒ではないですね。超緊急事態ぐらいやることがあっても「20分だけ!」と言って絶対にサーフィンに時間を割きますからね。 周りは大変だと思いますよ。 

Aloha健: 「本末転倒」が大嫌いで自覚できる範囲においては避けたいという強い意志を持っている成果だな。 

Y: (アホや) 他にはどんなことがあるのですか? 

Aloha健: 例えば親が身を粉にして働いたお金で息子に最新のゲームを買い与えた結果としてゲームばかりする息子に苦悩を抱える親とか、健康ブームでストレス発散の目的でスポーツをし始めたがストレスで体が弱っているのにストレスとなるスポーツをしたため短命になるとか、枚挙に遑がないね。

Y: ストレスと本末転倒も関係ありそうですね。

Aloha健: んー、ストレスについて話すとさ、長くなるけど。でも、話させてもらって・・・いいかな?  

Y: (原田泰造みたいな喋り方やな) 

Aloha健: 本来人間は動物の中でも生存率が低い生き物だけど、知能のおかげで道具や知恵を使って食料を獲得するようになり、一日中食料の確保に時間を費やさなくなった。動物とのちがいやね。そして余暇を娯楽に使うようになり文明が発達し、生きることの楽しさを考え始めた。余暇っていうのも現代の「余暇を楽しむ」「バカンス」のようなものではなく、豊穣神を祭るダンスや祈祷で労働と繋がっているものだった。しかし文明の発達によって狩猟採集し満足を得るという生活から、自分で生産せず生産をしている人と取引をする生活に変化していった。そして生産せずとも消費する人が増え、人間は生産する喜びに代えて消費する喜びを感じるようになり、その消費のために逆に労働をするようになった。喜びはほぼスライドしただけだけど労働ストレスは結局増加傾向にある、本末転倒第一個目。

Y: (何個、話すつもりやろ)

Aloha健: このあたりから本末転倒のオンパレードになっていくからしっかりついてきてや!人間は「良い仕事につくこと」、つまりより多く消費する為の労働が少しでも好条件であることを目指すようになった。本来労働自体は美しいものだが、消費のための労働はストレスを生み、その分余暇を楽しむというように価値基準が逆転していった。そして将来のより良い生活や給料のために、子供時代に勉強に時間を費やすという犠牲が本来の「好奇心に基づいた勉強」とかけ離れていても良いことであるかのようになった。そして頑張って子供時代に犠牲を払った先にあるものは、でかい歯車や。大学卒業後、就職で歯車に当たり前のように自ら望んで組み込まれ、いっとき充実してるかのように感じる時代もあるが、いずれ自分がより高品質なものを消費するためのお金を確保するための労働をしているにすぎない、という現実を知ることになる。そして一方ではその現実に目をつぶり、さらにもっともっとと刺激の多いものを手に入れようとしてもっと歯車を回そうとする。

Y: 一生懸命子供時代に勉強した結果がそんなことに繋がるなら、こんなに大掛かりな本末転倒はあっていいのかといったぐらい複雑化した本末転倒現象ですね。  

Aloha健: そうやろ。歯車上にいる限りストレスがたまる。違うステージで勝負するように最初から設定していないと歯車に組み込まれてしまうんや。ストレスを無くして長く生きたいので休日は健康維持のためにジムに通う、その費用は残業をして稼いだもの。うぉーすごいなー!!!本末転倒!!!!てんとぉーーー!!おりゃー!!!

Y: (・・・・・)確かに以前とは変わってきたとはいえ未だ学歴社会なので、給料の高い仕事につくには学歴がものを言うことは事実ですね。でもそういった本末転倒な目的ではなく、ただ単に「学び」には人生をより良くする効果があるし、たくさんのことを知っていたほうが人生は面白いに違いない。だから質が良く自分にあったレベルの教育機関で知識を得た方が人生がおもしろくなる。そのような本人の人生が面白くなるということを最終目的とした勉強が必要ですね。いかに一度限りの人生を愉快に生きるか、そのために勉強したいと思います。  

Aloha健: 頑張ってくれよ!ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー!

Y: (めっさドヤ顔してるやんけ)