2014年9月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y:  気候がよくなり、勉強に適した季節が到来ですね。  

Aloha健: そうやなぁ。一般的には春と秋は誰もが勉強に励みやすく、夏と冬のように勉強に適さない時期に個人差がつくんだけど、小中学生に関しては勉強への取り組みに波があることが多く、季節はあまり関係ないかな。

Y: 高校生ぐらいになると、自分で計画を立て、自分で危機感を持つことができ、目標に向けて自らを奮い立てることができるようになりますけど、確かに小中学生は年中、やる気は乱高下という感じなのかもしれませんね。

Aloha健: そうそう。 自分から進んで解決すべき問題を抱えている、それに取り組まなければならない、という意識がそもそも低いからしょうがないわな。だから勉強しろ!と諭して、無理矢理やらせようとしても、能力的には5分で出来ることが、集中しなけりゃ10倍の50分かかったりする。同じ人が同じことをやってもそれだけの差があるなら、やはり1番大事なのは本人のやる気で、やる気がない時に何をやってもらおうとしても無駄ということやな。

Y: その「やる気になってもらう」ということが難しいんじゃないですか? 

Aloha健: それは殆どが親との関係によるのだと思う。誰かに「やる気になってもらう」というのは対子供だけの話ではなく、会社で自分が部下を率いるときに、部下のモチベーションを上げることとかも一緒だけど、「自由になる部分があり任されていること」「上司があそび(物事・心にゆとりのあること)がある態度」のほうが、人はやる気にはなるんじゃないかな。だから子供のモチベーションを上げるのが上手な人は、子供の管理者・支配者ではなく、本人に任せたうえでのサポーター・応援者・助手のような役割になっていることが多い。子供は大人が思うよりしたたかに空気を読んでるので、自分が「○○学校に行きたい」「○○になりたい」と大きな目標を口にして言うと、親が満足気で機嫌がよくなり、それにより自分に恩恵があることを分かって打算的な発言をする。首尾一貫のため、そんな発言にも喜んだ顔を見せず、「あなたに任せてるからどこに進学しても、将来何になろうとも構わない。私は単なる伴走者だからね」という態度を貫くことが必要だろうね。もちろん任せているので勉強から遠ざかることもあるから、そのときに本人が「これはやばいな」と感じる下限ラインを言動ではなく空気感で引いておくことが大事だけどね。上司と部下も然り。

Y: 伴走者がいるっていうのは大事ですね。 自分に置き換えて、どんな上司だったらやる気になれそうか考えてみたら分かりやすいです。私だったら「責任は上司である自分がとるから、あなたの自由にやってくれて構わない」と言われるのが1番モチベーションが上がりそうです。そういえば最近ヤフーニュースで見たのですが、フジの新人アナウンサーが健さんの教え子だそうですね。優しそうでノビノビと育ったという印象を受けます。 

Aloha健: 永島優美さんね。永島さんが小6のとき俺が算数担当だったんよ。啓明学院中学に合格し、啓明学院は関西学院大学に上がれるから、受験勉強は小学生のときだけやね。その後は関学のチアリーダーをしたり社会性を磨いたりしてぐんぐん成長したんだと思う。そういう道もいいよね。

Y: 教え子が社会で活躍することは、これ以上ない喜びでしょう?  

Aloha健: そうやで、ほんま! だから今日も頑張って指導せな! でも先に今日も波が俺を呼んでるし、波乗り行ってくるわー マハローさいならー! 

Y: (波だけは一人でどこまでも追いかけますな)