2011年11月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: 日増しに秋も深まってきていますが、体調はいかがですか? 

Aloha健: 夏と一緒で、依然元気なままよ。 こういうとき「俄然(がぜん)元気よ」と言う人がいるけれど、ここで俄然って使うの、使い方間違ってるよね。

Y: ・・・。 そういえば健さんは地域情報誌や広告など見ていても、表現の間違いや英語のスペルミスや文法ミス、そういう細かいところに目がいき指摘する癖がありますよね。

Aloha健: ちょっと、人を「あら探しの達人」みたいな言い方をするのはやめてくれへんか。 でも確かに俺はボーっとしてるのに、そういうところは見てしまうんよなぁ。

Y: (自分で「ボーっとしてる」って認めとるんや・・・) ボーっとしてる健さんですが、経営についてはどう考えているというか、事業欲みたいなものはあるのでしょうか? よく規模を広げる気はないの?とか、支店を作る計画はないのですか?などと聞かれると思うのですが。

Aloha健: ないね! 全くない! 飲食店でも美容院でも、どんどん店舗数を増やしたり多角展開していくのがいいと思うけれど、教育業界においては少数精鋭がベストだと思うしね。 

Y: しかし教育業界でもN研やHのように大手で質が安定しているところはありますが。 

Aloha健: もちろん大手は素晴らしいよ。 何がいいかというと統一テストをしたり、あらゆるデータを教室間で共有できたりするしね。 生徒にとって大手に通うメリットは、競争力が勝手に芽生えるということと豊富な情報量なわけだけど、有難いことに大手の模試は外部生でも受けることができる。 だから全国トップのH学園に通える子以外は、その子に合わせたプランで学力を伸ばし、且つ、模試を利用し仮想のライバルをつくり成績判定をしてもらったらいいんじゃないかな。でも今、教育業界は買収が盛んだし、今後もっと淘汰されていって、大手に収束していくんだろうね。 

Y: へぇ、いろいろあるのですね。 確かに私が子どものころ、中堅塾が何教室も展開して「質が薄まった」と巷で悪評判になったこともあったし、H学園は内部分裂がおきて、何人かの先生が生徒を引き連れてNを作ったり、いろいろありました。 講師のなかでの教育観のズレなどがあると統制がとれなくなるんですかね。

Aloha健: そうそう。  

Y: では、健さんに事業を大きくする気がないのはよく分かりましたが、質問の趣旨を変えて、もしも健さんが先生を採用する立場なら、どんな人が理想ですか? 

Aloha健: そんなん完全に決まってるがな。 まずは自身が子ども時代に最難関校を受けるための塾に通っていること。 これは子どもの気持ちを、自分の経験をもとに想像できるためにね。 次に、脱サラ講師とかじゃなく、ちゃんとした企業の塾に勤務経験があり、最難関クラスを担当していた経験があること。 会社の上の人間から「絶対に合格させなあかん」というプレッシャーがあり、保護者からは「合格させてくれ」という強い要請があるなかで試行錯誤した経験がないとあかん。 俺は有名人の子どもを教えたことや超裕福な子を教えたことがあるんだけど、面談のときにすごい金額のお金を持ってこられて、「どうかウチの子を頼みます」とか言われて、果てしないプレッシャーを感じたりしたことがあって今があると思ってる。 で、最後に、創意工夫を怠らない姿勢があること。 講師のなかでも何年も前のプリントを使いまわしたり、惰性で教える人がいると思うんだけど、そうではなく毎年新たにいろいろ革新できる人がいいね。 

Y: ボーっとしていると思いきや、急に饒舌でしたね。 

Aloha健: お? 満足してくれたか、俺の喋りに! ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー! 

Y: (今日も海に走っていったな)