2013年10月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: 明日はハロウィンですね。 健さんもパーティをしたり仮装したりするのですか。 

Aloha健: せーへんわ。 ほんまアホやな! そもそもハロウィンがどんな行事で、どういう経緯で広まったのか知らんと言うてるやろ。

Y: (なんでいきなり語気が荒いんや) ケルト人の収穫感謝祭ですよね。  

Aloha健: 違うわ!ほんまY君は何も知らんな・・・常識知らずでよく今まで生きてこられたもんや。 まぁ俺がいつものように懇切丁寧に分かりやすく説明するから、理解するチャンスやと思ってしっかり説明を聞くんやで!諦めないことが大切なんやからな! 

Y: (wikiに書いてあったんですけど) はぁ。

Aloha健: 確かに始まりは収穫感謝祭だった。  「収穫できて感謝します」という祝儀的な感じで、日本でいう鯉のぼりと同じくシンボル的に、カボチャをくり抜いて可愛い笑顔を作って庭に飾ってたんや。 ところが、あるブリティッシュファミリーが夜になるとその顔が不気味な笑顔に変化していることに気づいたんや。 びっくりしたブリティッシュファミリーは「これはカボチャの中身をくりぬいたことへの、カボチャからの祟りや!」と大騒ぎし、地元TV局にリーク。 そのニュースは瞬く間に欧米中に広がり、「確かにうちの庭のカボチャも不気味な笑顔をしてるわ!」「カボチャが猟奇的なんて!」「これはカボチャの祟りに間違いないわ」「きゃー怖い!」と、欧米が恐怖のどん底に陥ったんや。

Y: (始まったな、紀元前にTVがあったとは) へぇ。

Aloha健: もうそれはそれは大パニックや。 イギリス国王は異例にも「今すぐカボチャを焼却するように」と詔勅的なものを緊急発令、英国議会は「いやいや、そんなことをしたら、余計にカボチャの祟りが広がります」と、これまた異例の反論をした。民衆は、お上の意見が分かれているし、どう行動したらいいのか分からない。 しかし相変わらずカボチャは不気味な笑顔をしているし、恐怖に慄いた民衆の意見はだんだんとまとまってきたんや。「自分達でやっつけよう!」「カボチャをボール代わりに蹴ろう!」「カボチャボールだ!」と。 そうして仲間内で蹴りあいを始めた。これがフットボール、つまりサッカーの発祥や。

Y: (ポンポンいろいろと浮かびますな) なるほど。

Aloha健: しかしどれだけボールとして利用しても、カボチャは畑でどんどん育ってくる。「あかん、どれだけ蹴っても、カボチャはどんどん増える一方や」「恐怖で気が狂いそう!」「どうやったらカボチャから逃れられるの!」と民衆の恐怖がピークに達したとき、イギリスの神学者トーマスフラーは全国民にこう言った。「カボチャを相手にする時は、カボチャの発想で立ち向かえ!」と。それは当時の人にとってすごく画期的な提案やったわけや。一種のパラダイムシフトや。

Y: (カボチャじゃなくてキツネやけども) 

Aloha健: 人々は、「そうか! カボチャの気持ちになってみよう!」「どうせ怖い顔に変幻するのなら、最初から怖い顔を作ってあげればいいんや!」「最初から不気味な笑顔として作ったら全然怖くない!」 「おおー、すげー! その発想の転換いいわね!」となって、全国各所で「恐怖の顔面カボチャ コンテスト!」が開催されるほどになった。 そして満足することを知らない人間達は、「カボチャだけじゃつまらないわね!」「私達も怖い格好をしましょうよ!」「俺はドラキュラに変装してやるぜ!」「じゃあ、あたしはゾンビ!」 というように過熱し、いろんなもんに変装して 顔面カボチャを作るようになったんや。

Y: はぁ、そうなんですか。

Aloha健: これがハロウィンの全てや!祭りにはいろんな意味があるんやから、それを知ってから参加せな! 何も知らんで、「ハロウィン、イェーイ!」なんて浮かれるのは恥ずかしいという意識を持たないとあかんで! ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー!

Y: (恥ずかしいのはあんたや)