2017年10月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健: Aloha!

Y:  健さんは毎日コツコツと海に通っていますが、コツコツすることに意味があるとお考えなのでしょうか。

Aloha健: えーちゃう、ちゃう! 発想が逆やで。 勉強もそうやしサーフィンもそうやけど、やる気がおきないのに自分自身を納得させてコツコツするのがいいのではなくて、今自分が求めていることが勉強やサーフィンで、だから結果的にコツコツする、ということや。 どれだけ好きなことでも気が向かないこともあるよ。でもやっぱり好きなことだとコツコツやってしまってるっていうことや。

Y: 『アリとキリギリス』のアリのように、将来のために今の時間を削ってやる、ということではないのですね。

Aloha健:  そうや。『アリとキリギリス』は将来への備えを怠ると、その時が訪れたときに困ることになる、という教訓のための話みたいになっているけど、もともとはアリのように今の生活を削ってでもせこせこと将来に備えているものは、餓死寸前のものにさえ手を差し伸べないほど冷酷で独善的なケチであるという話やったんやで。

Y: え、そうなのですか。知りませんでした。 それに、結末はアリがキリギリスに食料をわけ、お礼にキリギリスがバイオリンを演奏するのではないのですか。

Aloha健:  それは気色悪い終わり方やな。強引にきれいな終わり方や。

Y:  ほんとですね。

Aloha健: どの結末とも違って、俺は好きなことをして餓死をするのなら仕方がないし、濃密な人生を歩んでいるってことで、単に長生きするアリより遥かにいい人生だと思うってことや。 今日の冒頭の話でもあるけど、ポイントは自分が求めているかどうかということ。 無理に納得してコツコツやったって結果は大したことはないんや。

Y: 見落とされてるのですが、実はキリギリスも夏の間、食べ物の採集はほったらかしですけど、毎日コツコツと演奏の練習をしていますよね。

Aloha健: そうや。実社会だったらキリギリスは音楽家として大成して、冬に餓死するどころかアリより豪勢な食事を買うお金を持っているかもしらん。 ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー!

Y: (自分の本当の気持ちに耳を傾けるのは難しいことやもんな)