2014年11月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: つい先日のニュースで、感情認識ロボットがピン芸人日本一を決めるコンテスト・R-1グランプリに出場するというのがありました。 遂にお笑いの世界にもロボットが出場する時代なんですね。

Aloha健: お笑いは表情や身振りや生身の人間がやる掛け合いに面白さがあるから、ロボットに負けることはないと思いたい。でもお笑いの番組や舞台などで直近に行われた10億ネタに関してウケた量が分析されたデータを搭載したロボットが、目の前の観客の感情を認識しながら一番ウケる確率が高いネタを選べたら・・・と想像すると、ごく一部の特級クラスの芸人を除けばロボットが勝つ時代が来るのはあり得そうやな。

Y: googleの自動運転車もアメリカでは実験車が既に公道を走っていて3年後には販売されると言われていますし、日本でも5年以内には一定量の自動運転車が街を走っている社会になると言われています。現在の自動車事故は居眠りなどドライバー起因のものが8割を占めるらしく、自動運転車のほうが事故を起こす確率は格段に低いので、人が運転しない方が安全な社会となります。そうなると保険料などは自動運転車のほうが大幅に安くなるので、自動車保険会社の収益は落ちるそうです。現在予定されている制度では自動運転車にもそれ専用の免許を持ったドライバーが必要ですが、いずれは無人も可能になり、そうなったらタクシーやトラックや長距離バスの運転手は職を失うかもしれません。 

Aloha健: コンピュータに取って代わられる職業が1990年代から挙げ連ねられてきて、いよいよ現実味を帯びてきた。税理士の仕事がなくなっていくと本で読んだときには「まぁいつかはそうなるだろうけど」ぐらいの認識だったけど、10年後の自分は当たり前のように税理士さんに頼まずに会計ソフトで会社の確定申告をしている。 士業では他に弁理士なんかはまさにコンピュータが得意とする分野の割合が高そうだよね。医師だって、診断はコンピュータのほうが得意分野だろうし、遠隔手術をするロボットに定型の手術は任されると言われている。極論すれば技術ある医師は残るけど、処方箋を出すことプラスアルファぐらいの医師の仕事はなくなる。公務員は最後まで機械化を拒みそうだけど、いずれ公務員の数は激減するだろうね。昔は住民票をとるのにも手作業があったけど、現在はコンピュータで出る。でも今はコンピュータから出力する人や手渡す人がいるけど、それも指紋認識の自動販売機みたいな機械に取って代わるだろうし、割と近未来にかなりの範囲がコンピュータの仕事となるのかな。

Y: じゃあ今の子ども達は、将来どういう能力が必要なのでしょう?  

Aloha健: 子ども時代から涵養すべき思考のクセが必要になるだろうね。具体的には、何かと何かを組合わせて新しいものを創造する力、自発的に問題を見つけ解決しようとする力、好奇心で進んでいける行動力など。例えば遊びのゲームだって、ゲームをただやってその世界に浸かるだけではなく、それと何かを組み合わせて更に楽しさの量が増すように工夫したりするクセがついていると、将来コンピュータと共生していいものを創造できる能力を育む源泉となるんじゃないかな。

Y:  昔は言われたことをちゃんとできる優等生タイプや早くできる処理能力の高さ、詰め込み教育に象徴されるようなインプット力に長けている人、更に昔だと生き字引的な人が喝采を浴びる時代もあったわけですけど、現代は全く別の質が求められる時代なわけですね。

Aloha健: そうやそうや、教育の分野でもコンピュータが取って代わることが増えていて、これからもそれが加速するのは他の業種と同じなので、Mr.コンピュータに負けないように、Mr.オカケンも特級レベルを目指し、且つ、特級レベルの人を輩出できるよう精進するわー!ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー!

Y: (Mr.オカケンって・・・)