2009年12月3日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y:寒暖の差が激しいですが、体調はいかがですか? 海もそろそろ寒くなってきましたが。 

Aloha健: そうやね〜 最近海が荒れてるから、久々に3日ぐらい海に入ってないわ! 今日こそは荒れてようが何であろうが、30分だけでも入るつもりやけど。

Y: 海への熱情は驚くほど途絶えませんね・・・ そういえば健さんが珍しく見てるドラマ「仁」は、現在放送されているドラマのなかで視聴率NO.1だそうですね! やはり自分がおもしろいと思うものは他人もおもしろいんだなぁと思いました。

Aloha健: へぇ〜。 そうなんや。 俺はフツーの感性やからな。 よく「俺だけのこだわり」とか、「俺的にピッタリきた」とか言うけど、あれってちょっと笑ってしまうもんな。 その「俺だけ」と思ってる感覚は、世の中に散らばっている感覚で、世の中から影響されたもんやのに。

Y: はぁ、なるほど。 確かにそう言われてみれば、孤独で何の情報もなく密林で生活してきたような人でないと、「俺だけの感覚」っていえるような感覚は在り得ないでしょうね。 さきほどK田Uのさんがデザイナーとして成功しているという特集をみましたけど、それを見て感じたことがあります。 デザイナーというような独創的な職業であっても「売れるか売れないか」が大事なのだと。 それありきでしかデザインというものを語れないんだなぁと思いました。

Aloha健: そうそう。 そりゃ稀に死後才能が評価される宮沢賢治とか樋口一葉とかもいるけれど、たいていは商業的に成功しないと、才能や感覚云々すら語る場も持てないし評価されることはないからな。 ということはフツーの人にウケる感覚、フツー感覚が必要ということや! 例えばミスチルなんかも才能あるけど、フツー感覚が優れてるんは間違いないもんな。 

Y: (たしかに・・・) しかし世の中は才能に溢れた評価されない人がゴマンといて、運が左右する世界なわけです。 けどこれも逆に考えてみて、才能が100%忠実に評価される世界だったとしたら、生きることに夢を見出せなくなる人が続出しますよね。 

Aloha健: そうやな〜。 持って生まれた差も大きいしな。 日本国内で生まれても田舎に生まれるか都会で生まれるかで大きな差がある。 でもこれは本人の希望や努力次第でその後どうにでもなることやけど、例えばバリの田舎に生まれていたら、本人の希望や努力では超えられない壁がありそうや。 人間は全く平等ではないよね。 でも俺がフツーに生きてるように、バリの子ども達もフツーに生きてるわけやけど。 

Y:じゃあ今夢を追いかけたい人は成功するためにどうしたらいいと思いますか? 

Aloha健: それは1つ目は「成功しなくても世間に評価されなくても自分がやりたいことをやり続ける」こと。 2つ目は「生活するためのお金は別枠で稼ぎ、何とか維持する」こと。 結局これしかないんや。 これが夢へのフツーの道や。 俺は神戸時代、進学塾で働きながら、有給全てを使って四万十に通い、いつかチャンスが舞ってきたら四万十へ飛び出せるようにコツコツと準備をしていた。 どうしても四万十に住みたかったんや。 で、今は生活するためのお金も、自分の好きなことで稼げている。  

Y:今日は珍しくマトモでフツーですね。 健さん、フツーという面において、かなり上級にフツーなんじゃないですか。   

Aloha健: そや! 俺はほんまフツーなんよ!! 大体流行るもんとか分かるからな! 流行るもんが分かるということは、イケてるとか敏感というわけじゃなく、フツーやからなんよ。 ほな、波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー! 

Y:(妙な説得力・・・)