2022年12月30日の対談



Y: 健さん、こんにちは。 

Aloha健:  Aloha!

Y: 2022年も末になりました。今日は池田晶子さんの「14歳の君へーどう考えどう生きるか」を取り上げたいと思います。

Aloha健: 早逝した人やね。 それによく受験問題にも本文が使われたりしてるね。 

Y: そうですね。わたしにとって大好きな著者なのですが、しかしながらこの本に関してだけいうと、スタンスとしてはネガティブという印象でした。 「世の中を憂いて人生について悩んでいる14歳」が読者設定ですね。プレゼントにもよく送られる本みたいですが、中学2年生でこの本を渡され、読破して、人生について深く考えるキッカケになる、ということはほぼないのではないかと思います。

Aloha健: 大人が読ませたい、手渡したい本ってことやね。  

Y: おそらく著者は早熟で、14歳にしていろいろ深く考える素質があったのでしょうね。 一般的な14歳がどう思うかはおいといて、大人が読んでいろいろ興味深いところはあります。 今日は「言葉」の章を取り上げたいと思います。人間が言葉を支配して使っているのではなく、言葉が人間を支配しているということは、一度考えるに値することです。 言葉には力があり、正しい言葉を話す人は正しく、偽善的な言葉を話す人は偽善的なのです。

Aloha健: でも、、、正しく思われたくて正しい言葉を話す人もいるね。

Y: それを続けてると、その人の行動と言葉が一致していないほころびがどこかで顕わになり、周りからみるとチグハグな人に見えます。言葉はその人そのものを示すわけです。ということは実は言葉に人格が支配されているとも考えられます。 

Aloha健: 人の目を気にした発言ではなく、自分そのものを発言するということ。言葉と実体が乖離しないほうが人が抱える悩みも減るのかもね。 俺もサーフィンが好きや!と発言しとくわ!わはは! ほな今日も波が俺を呼んでるし波乗り行ってくるわー マハローさいならー!

Y: 今年も大変お世話になりました。よいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。